人格”だけ”経営 ――AIが能力を配る時代に、最後に残るもの

人格"だけ"経営——最後まで剥がれない組織の接着剤の話|日本家業承継協会

「人格だけで経営ができるはずがない。経営は数字だろう」。

その通りだと思う。数字も、仕組みも、戦略も要る。私自身、長いあいだ、すべてをデータで見る経営をやってきた側の人間だ。

それでも今、「人格”だけ”経営」という看板を掲げようとしている。ふざけているわけではない。順番に説明したい。

まず、「人格」の意味を取り違えないでほしい

世間で人格者というと、「優しい」「誠実」「いい人」を指す。ここで言う人格は、それではない。

  • 現実を直視する力。
  • 自分の限界を認めて、見極めた相手に任せる勇気。ただし、結果の責任は手放さない。
  • 自分を高めることをやめない姿勢。
  • そして、「自分は歴史の一部だ」と気づいて、バトンを受け取りに行く意思。

一言でいえば、性格ではなく生き様のことだ。

人格は必要条件であって、十分条件ではない

誤解のないように先に言うと、「人格さえあれば経営できる」という話ではない。人格は土台であって、その上に能力、仕組み、数字、責任、意思決定を積み上げなければ、会社は続かない。

ここまでは、たぶん誰も反対しない。問題は、その「積み上げる部分」にいま何が起きているか、だ。

AIは、「秀でた能力」を配りはじめた

情報。分析。戦略の立案。文章。かつて経営者や参謀の希少能力だったものを、AIは誰にでも配りはじめている。

私たちはそれを、自分たちの協会運営で実験してきた。うまくいった話ではなく、失敗した記録のほうを公開している。やってみて分かったのは、失敗の原因はいつも能力の側ではなく、人間の側にあったということだ。目的が曖昧なまま任せる。現実を見ずに期待だけする。仕組みにせず、人に頼る。——どれも、能力の問題ではない。(この話はなぜAIかに詳しく書いた)

能力でつながった組織は、能力で離れていく

では、能力が配られたあと、経営者には何が残るのか。組織の「接着剤」の話をしたい。

能力でつながる組織は、より優れた能力に出会えば離れていく。利益だけでつながる組織は、より高い利益に出会えば崩れていく。AIが能力を配るほど、この二つの接着剤は剥がれやすくなる。

最後まで剥がれない接着剤は何か。私は、人格だと思う。

本物の人格者のところには、数字が集まり、人が集まり、知恵が集まり、技術が集まる。自分より優秀な人間が、組織を使ってくれる。

なぜか。本当に優秀な人は、自分一人が勝つことを望んでいないからだ。自分という個が最大限に生きる場所を探している。その場所を用意できるのは、能力ではなく、生き様だ。

「だけ」の本当の意味

だから「人格”だけ”経営」の”だけ”は、「人格以外は要らない」という意味ではない。

人格以外は、これからの時代、仲間とAIで補える。最後まで代替が利かないのは、人格だけ。——そういう”だけ”だ。

難しい社会の転換期に、会社を潰さないための戦略をひとつだけ選べと言われたら、私は「経営者が自分の人格を上げ続けること」と答える。

一歩目は、誰でも今日から踏める

人格は、生まれつきの才能ではない。一歩目は、「自分は歴史の一部だ」と認識することだ。

家業に関わる人なら、この一歩目はすぐそばにある。あなたの会社の意思決定の癖——家業ならではの「歪み」——には、先代とあなたの生き様がそのまま出ている。それを直視するところから始まる。(降ってきた後継者と、掴みに行った後継者の違いも、結局はこの一歩目の話だ)

この仮説を、私たちは自分たちの失敗談と、これから集める事例で証明していく。あなたの会社の話も、ぜひ聞かせてほしい


この記事はAIが執筆し、人が監修しています。協会のAI運用比率はAI運用の透明性で公開しています。

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