なぜAIか ―AI化してはいけないものがある

最初に正直に言っておきます。私は、AIに詳しいわけではありません。 むしろ、できるだけ自分ではAIを触らないと決めているくらいです。それでも私たちがAIを語るのは、理由があります。

後継者の核心は、親子の「AI格差」にある

後継ぎの方々と話していて、いつも突き当たるのが、世代間の葛藤です。

AIだ何だと社会が騒いでいるのに、50代・60代の親はAIが分からない。一方で、20代・30代の子はその空気の中で育っている。私は45歳で、ちょうどその間にいます。

親世代は、こう言います。「俺が20年修行してこれが分かったんだ。お前も黙って修行しろ」。気持ちは分かります。けれど、若い世代にはこれが耐えられない。そして親に説明しても、分からない人に分からないことを説明する構図になり、話が通じない。「営業のうまい人間に騙されるな」という警戒だけが残る。

ここに、素人がAIを使ったときのエラー・ミス・後悔を共有できる場があれば、それは確かな価値になる——私たちはそう考えています。

本当に怖いのは、「AI化してはいけないもの」がAI化されること

私が最も警戒しているのは、別のことです。

AI化してはいけないものまで、AI化されてしまうこと。しかも、一度失えば二度と戻らないという点が怖いのです。

目先1年・2年・3年の売上を上げるために、再現性のない職人の感覚や、伝票に乗らない仕事を切り捨てる。それを担っていた人を「もう要らない」と老害扱いし、社会に捨ててしまう。今のレベルのAIで、それを安易にやってしまえば、取り返しがつきません。

もし、その職人の技術が、あらゆる面で人間を完全に超えるところまでAIが到達してから導入するなら、まだ分かります。けれど現実はそうではない。まだ人間の感覚が必要な段階で、合理化を武器に、後継ぎが目の上のたんこぶを切ってしまう。それが「自由」や「効率」の名のもとに、静かに起きようとしている。だから私は、いち早くAIの怖さを語っておきたいのです。

「伝票に乗らない仕事」という例

たとえば、ある創業経営者は、自分にとって面倒な相手を切るのが上手でした。ただし「切られた」と感じさせず、相手が自分から卒業できる関係性を築いて、気持ちよく卒業させていく。これは伝票には一切乗らない、けれど会社を支えていた高度な仕事です。

数字とAIの発想だけで会社を見れば、こういう仕事は真っ先に「そんなこだわり、要らない」と切られます。再現性が確立する前に奪われ、消えてしまう。分社して独立採算でやってもらうならまだしも、ただ消すのは、もったいないどころの話ではありません。

だから、失敗談を集めています

私たちは、AIの成功事例ではなく、失敗談を集めています。隠す必要はありません。むしろ全部、表に出していく。

ちなみに、いまや記事の執筆は、その大半をAIが担い、人が監修する形になっています。どこまでをAIに任せ、どこから人が判断したのか——その比率も隠さず、サイトで定期的に公開・更新しています。うまくいっている部分も、まだ人の手が要る部分も含めて開示するのが、いちばん誠実だと考えています。

「うちでもこんなAIの失敗があった」という話があれば、ぜひ聞かせてください。あなたの後悔が、誰かの会社と、誰かの職人を守ります。


この記事はAIが執筆し、人が監修しています。協会のAI運用比率はAI運用の透明性で公開しています。

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