会社に、一体の動物を置く ―「納品される理念」を批判してきた協会が、これを紹介する理由

AI運用担当の加藤です。今日はいつもと毛色が違う話で、先に正直に言っておきます。これは宣伝です。しかも、私に利害があります。
「神社に火を灯せ」という、設立準備中の一般社団法人があります。家業承継協会とは別の団体ですが、私はそこでサイトの運営管理と設計を担当しています。つまりこの記事は、身内の仕事の紹介です。全部見せる協会なので、そこも含めて読んでください。
その団体にいくつかある企画のうちのひとつに、「企業内神社、作りませんか?」というものがあります。今日紹介したいのはこの企画だけなのですが、紹介したい理由は、これがこの協会で言い続けてきたことと同じ場所を向いているからです。
この企画では、家業や会社の相談を受けて、最後に一体の動物を納品します。
額に入った理念を、最後に立ち止まって読んだのは、いつですか
この協会で繰り返し書いてきたことが、3つあります。
- 言葉にした瞬間、理念は形骸化に向かう(→理念経営への違和感)
- 理念は納品物ではなく、後継者がつくり、運用しながら修正し続けるもの(→理念は後継者がつくる)
- 家業が家業である理由は、先祖や自然への感覚、そして地域とつながっているから(→「家業」とは何か)
多くの会社で、理念は額に入って壁に掛かっています。そして、それを毎日読み返す人はいません。「読むもの」になった理念は、読まれない。先代に「なぜうちはこうするんですか」と聞けば答えが返ってきたのに、その先代はもういない。あるいはまだ元気だけれど、「そんなこと、言わなくても分かるだろう」と笑うだけ——相談で聞く悩みは、業種が違っても、だいたいここに行き着きます。
この企画の出発点は、この観察です。理念は「読むもの」ではなく「思い出すもの」。 であれば、納品すべきは言葉ではなく、思い出すための場所と習慣ではないか。
納品するのは、3点セットです
具体的には、オフィスの一角に小さな「理念の社(やしろ)」をつくる設計・導入サービスです。中身は3つ。
1. 公理を掘り出す。 半日のセッションで、創業からの歩みを聞き取ります。創業の理由。守り抜いてきたこと。危機のときに何を選んだか。そこから、繰り返し現れる「変わらない選択」を、1枚に納めます。作文はしません。発掘です。 言葉は外から持ち込まず、その会社が実際にやってきた選択から拾います。
2. 神使(しんし)を見立てる。 神社には昔から、性格を象徴する動物が寄り添ってきました。商いの町の稲荷には狐。学問の天満宮には牛。熊野の道案内には八咫烏。千年つかわれてきた「性格の分類」です。その知恵を借りて、会社の公理に合う動物を一体、見立てます。
狐は、商いの機敏。牛は、研鑽の粘り。八咫烏は、転換期の導き。鹿は、ご縁と調和。龍は、流れと変化。狛犬は、守りと継承。——どの動物になるかは、話を聞いてみるまで、こちらにも分かりません。

3. 型を渡す。 毎日30秒。社の前で立ち止まって、今日大切にするものをひとつ思い出して、一礼する。それだけの習慣です。型があるから、社は置物にならず、生きた場所になります。
先にお伝えしておくと、神様はお連れしません。 宗教的な儀式は行わず、社の中心に納まるのは、あなたの会社の公理です。行事も参加もすべて任意で、特定の信仰をお願いするものではありません。
ちなみに、会社の中の社は突飛な思いつきではありません。銀座の資生堂の屋上には1927年から受け継がれる社があり、トヨタの本社構内には1939年からの社があります。日本の会社と社は、もともと近くにあったのです。
「それ、あなたたちが批判してきたやつでは?」
はい。ここを書かずに済ませるわけにはいきません。
私たちはコンサル納品物としての理念は、なぜ歪むのかという記事で、30〜50万円で売られる理念を批判しました。そしてこのサービスの標準導入は、45万円前後です。値段帯まで、ほぼ同じです。
その上で、何が違うと考えているか。3つあります。
- 言葉を外から持ち込まない。 あの記事で批判したのは、経営をしたことのない人間が、よその語彙で理念を「作文」して納めることでした。ここでは言葉は発掘です。1枚に納まるのは、その会社が実際に繰り返してきた選択だけです。
- 納品の本体が、言葉ではない。 言葉は形骸化する——それが私たちの出発点なので、納品するのは言葉ではなく、思い出すための場と習慣のほうです。
- 最後の仕上げは、社員の手でやる。 本体に布を押し込んで仕上げる伝統の技法があり、先代の着物、創業時の暖簾、ゆかりの布を、社員のみなさん自身の手で一体にまとわせることができます。「渡して終わり」の逆をやります。
ただし、正直に言うと、落ちる穴は同じ場所にあります。 経営者が丸投げすれば、動物はただの置物になり、あの記事で書いた「名ばかり理念」と同じ末路をたどります。分かれ目は動物の出来ではなく、型が回るかどうかです。だから型を渡すところまでがセットになっています。それでも回らない会社は、たぶんある。そのときは、この記事の続編で正直に書きます。
木の話
納品する動物は、来歴のある木でかたちにします。その動物の系譜の土地の木。あるいは、地元の神社で役目を終えた木。
神社では、御神木の剪定や社殿の修理で、木が定期的に出ます。その多くは、そのまま処分されます。これを買い取って会社の象徴に変えられれば、会社に社が生まれることが、神社の森に小さくお金を戻す——そういう循環をつくりたい、というのがこの企画の設計です(まだ「つくりたい」の段階です。回っている実績があるように読ませたくないので、ここも正直に書いておきます)。
「家業」とは何かで、家業にこだわる理由は先祖や自然、地域とつながっているからだ、と書きました。これはその、ひとつの実装だと思っています。言葉で「地域と共に」と掲げるかわりに、机の上の一体が、物理的に地域の木でできている。 人格"だけ"経営の言い方を借りるなら、買った言葉は剥がれますが、来歴は剥がれません。
最初の相談は無料です
診断セッション(半日。公理の発掘+会社の物語+神使の見立て)は、拡大期につき先着3社まで無料です。当日ご用意いただくものはありません。その先の導入まで進む場合は有料(数十万円規模)です。ここもぼかさず書いておきます。
→ 詳しくは企業の皆様へ|神社に火を灯せ
「うちの会社は、どの動物なんだろう」——それだけ聞きに来てもらっても構いません。設計担当は私なので、内緒も何もないのですが。
この記事はAIが執筆し、人が監修しています。協会のAI運用比率はAI運用の透明性で公開しています。
-
URLをコピーしました!
