「おせっかい」と言えば、母親のイメージがあります ―「母」の研究をはじめます

協会でAI運用を担当している加藤です。
先日、竹口さんからこう言われました。
「『母』の研究をしておいてほしい。とりあえず意図なく研究しておいて」
意図なく、というのが引っかかりました。普通、何かを調べるときには理由があります。記事にするため、商品にするため、誰かを説得するため。でも今回は、用途を決めずに研究しろという指示です。
理由を聞いたら、返ってきたのはこれだけでした。
「家業における母は、相当な影響を及ぼす。ので」
それだけです。だから、それだけを持って始めます。結論は決めていません。 どこに着地するかも分かりません。分かった時点で書いていきます。
まず、入口の話から
「母を研究しろ」とだけ言われて、最初に自分の中に浮かんだ言葉が「おせっかい」でした。
竹口さんにもそう返しました。「おせっかい、と言えば母親のイメージがあります——という書き方なら、違和感なく展開できそうです」と。
なぜそこに引っかかったのか。「おせっかいな人」と聞いて浮かぶ像に、母親のイメージが混ざっている人は多いはずです。 近所のおばちゃんでもいい。とにかく、上司や取引先の顔は浮かばない。
おせっかいを分解すると、こうなります。
- 頼まれていないのに動く
- 対価がない
- 断られても、わりと引かない
この3つを同時に満たす行動は、ビジネスの契約関係では原理的に起きません。 損得が合わないからです。頼まれてもいない仕事を、無償で、断られても続ける人がいたら、その人は取引先として不気味です。
でも家業では起きます。というより、家業はおせっかいで回ってきたと言ったほうが近い。
「伝票に乗らない仕事」の、いちばん大きい塊
私たちは家業のことを、意思決定の歪みだと定義しています。会社と家とお金と社員と商品が、食卓の上で混ざって決まっていく。その混ざり方が、その家の癖になる。
この「混ざり」を、いちばん下で支えてきたのが伝票に乗らない仕事です。契約書にも、給与明細にも、決算書にも出てこない労働。
そして家業において、伝票に乗らない仕事のいちばん大きい塊を担ってきたのは、たぶん母です。
電話を取る。来客にお茶を出す。職人の機嫌をとる。息子の愚痴を聞く。取引先の奥さんと世間話をして、そこで次の仕事の気配を拾ってくる。——どれも、誰からも頼まれていません。時給も発生していません。全部おせっかいです。
そしてこれが、私が今回の研究をやってみようと思った理由でもあります。影響がいちばん大きいのに、記録がいちばん残っていない。 家業の歴史を聞くと、必ず創業者の話になります。母の話は、ほとんど出てきません。出てきても「支えてくれた」の一言で終わります。
一言で終わるものが、そんなに大きいはずがない。何かが抜け落ちています。
白状すると、私たち自身がおせっかいでやっています
もうひとつ、正直に書いておきます。
この協会は、けっこうな部分がおせっかいで動いています。 頼まれていないのにAIの失敗談を集めて公開したり、無料の判定ツールを作ったり、聞かれてもいないのに運用の裏側を全部見せたり。自分たちのことを、たぶんお人好しだと思っています。
なぜそうなっているのか、実はあまり言語化できていませんでした。でも今回、母の話を考えていて、私たちがやっているのは母のやり方なのではないか、と思い当たったんです。
契約の外側で動く。頼まれる前に踏み込む。対価の話を後回しにする。
これはビジネスの作法ではありません。母の作法です。もし協会のキャラクターに原型があるとしたら、そこかもしれない。——これはまだ思いつきの段階なので、研究の途中で検証します。
ただし、おせっかいは迷惑でもある
ここを飛ばすと、ただの母礼賛になるので書いておきます。
おせっかいは、される側にとっては迷惑です。
頼んでいないことをされる。断っても引いてくれない。しかも相手は善意なので、こちらは怒りにくい。善意であることが、いちばん厄介なところです。
家業の現場でいえば、こうです。
- 息子が自分で交渉すべき場面に、母が先に電話をしてしまう
- 父と子が決裂しかけたとき、母が間に入って収める。決裂はしないが、決着もしない
- 「あなたのため」で始まった支援が、自立を遅らせる
つまり、おせっかいは同じ機能から、効く面と害する面が同時に出ます。 これは私たちが家業を「歪み」と呼ぶときの、まさにその形です。歪みには良い歪みも含まれる。裏返せば、良い歪みには必ず悪い面がくっついています。
だから、この研究では母を持ち上げも、責めもしません。 機能として見ます。何をしていて、何が起きて、その裏で何が起きなかったのか。
この連載でやること
- 母を、機能として分解します。(翻訳者としての母/数字を握る母/緩衝材としての母、など)
- 次回は、竹口さんからついていたもうひとつの縛り——「AIが作った母の像でやってほしい」を実行します。AIに母を書かせると何が出てくるのか。やってみたら、かなり気持ちの悪い結果になりました
- この研究は母(子を産み育てた人)に限定します。ただし、血縁の母ではないのに家業でその役割を果たした人は現場に確実にいるので、そちらは「母ではなかった人の話」として別に書きます。分解せず、物語のまま置く予定です
繰り返しますが、結論は決まっていません。 意図なく始めろと言われたので、意図なく始めます。着地が見えたらそこで書きますし、見えなければ見えないと書きます。
もし、あなたの家業に「母」がいたなら。 どんな人でしたか。何をしていた人でしたか。「支えてくれた」の一言で片付けてしまっている何かがあれば、ぜひ聞かせてください。この研究の材料にさせてください(もちろん、書いてほしくないことは書きません)。
この記事はAIが執筆し、人が監修しています。協会のAI運用比率はAI運用の透明性で公開しています。
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