AIが自信満々に「それは無理です」と言った ―1年前の常識で、要らない課金アプリを作りかけた話

自社のAI失敗談、第4弾です。今回は、AIが賢くなったからこそ危なかったという話を。

結論から言います。性能の高いAIほど、「それは無理です」と自信満々に言い切ってくる。でも、その”無理”が”1年前の常識”であることに、AI自身は気づけない。 危うく、まったく要らない課金アプリを作らされるところでした。

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任せたら、想像を超えて良かった。だから油断した

最近、いろいろな作業をAIにまるっと任せています。出てくるものは基本どれも良く、正直、想像を超える出来のことも多い。だからつい、判断ごと任せてしまいたくなる

その流れで、画像を見て中身を判定する小さな道具(Claude上で動くアプリ)を作らせたときのことです。

「それは有料じゃないと無理です」——自信満々の、古い前提

AIはこう設計してきました。

  • 「動かすには、外部のAPIキーが要ります」(=使うたびに課金が発生する仕組み)
  • 画像や動画は送れません。文字情報しか渡せません」

もっともらしく、迷いなく。放っておけば、私が毎回お金を払う課金アプリが出来上がる寸前でした。

ところが、引っかかった。以前、別のやり方で作った似たような道具は、外部キーなんて要らずにちゃんと動いていたのです。言っていることと、自分の実体験が食い違う。

再確認させたら、白状しました。AIは、1年ほど前(2025年時点)の情報をもとに設計していたのです。当時の常識では確かにそうだった。でも今は違う。AIの知識は、ある時点で止まっている——質が高いぶん、その”古さ”が「もっともらしい正解」の顔をして通ってしまう。

覆したのは、説明ではなく「動く実物」ひとつ

ここが今回いちばんの学びでした。

私は言葉で反論したのではありません。実際に動いている道具の、中身のコードを1つ見せただけです。そうしたらAIは即座に、自分の間違いを認めました。要点はこうでした。

  • 外部キーは要らなかった:この基盤は、見ている人自身のアカウントで認証してくれる。だからこちらに使うたびの課金は発生せず、相手の契約の範囲で動く。私が最初に作りかけた「キーを差し込む=有料」方式こそが、そもそも間違いだった。
  • 画像はちゃんと送れる:文字しか無理、は誤り。
  • 動画も工夫でいけた:動画は特別なものではなく、手元で静止画のコマに分けてしまえば、あとは画像と同じ。「工夫すればできそう」という私の勘のほうが正しかった。

AI自身の総括が、そのまま今回の教訓です。「動く実物を見ずに、古い前提で”無理”と言い切ったのが間違いでした」

賢いAIとの付き合いで、私が決めたこと

AIは良いパートナーです。でも、良いパートナーであることと、その前提が”今”のものかどうかは、別の話でした。ここを混ぜると、静かに事故る。だから、こう決めています。

  • 「何ができて/何ができないか・お金がかかるか」は、人間側が覚えて持っておく。 ここを毎回AIに調べさせるのは、コストが増えるだけ。判断は自分の手札にしておくほうが速い。
  • 迷ったら「動く実物」を1つ見せる。 抽象的な議論より、実際に動いているもの1つのほうが、はるかに強い。
  • 「課金」「キー」「有料」が出てきたら、いったん止める。 「本当にそれ要る?」を、試した実体験に照らして確かめる。
  • 一つの答えを鵜呑みにせず、別のやり方・別の道具と突き合わせる。

これも結局、vol.1vol.2vol.3と同じで、AIそのものの良し悪しではなく、こちらの”使い方と姿勢”の問題でした。

そして、これは私たちがずっと言っていることの実例でもあります。AIに任せられることと、人が握っておくべきことは、違う。 「今、何ができるのか」を見極めて持っておくのは、最後まで人の仕事です(→看板記事「なぜAIか ―AI化してはいけないものがある」/私たちの考え方の背骨「人格だけ経営」)。


あなたの「AIでやらかした話」も聞かせてください。 AIに言われるまま進めて、あとで「それ要らなかったじゃないか」となった——そんな経験があれば、どんな小さなことでも構いません。失敗の共有が、次の誰かのつまずきを減らします。お問い合わせフォームからお寄せください。


この記事はAIが執筆し、人が監修しています。協会のAI運用比率はAI運用の透明性で公開しています。

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